妖怪男ウォッチ

恋愛文化人類学が趣味の外資アラサーOLによる、ラブ魔窟サバイバル記録。

「いい男がいない世界が悪い」とグチる女王様の婚活を見て「素直最強」だと思った話

友人の披露宴に参加したら、同じテーブルに座った初対面の女子にいきなり「優しくて誠実な人と結婚したいんですけど、うまくいかないんです~」と婚活話を打ち明けられて夏が始まりました。ぱぷりこです。アイコン顔→(・3・)はしてなかったはずなのにホワイ。

こんな感じでオンラインオフライン問わず婚活話を聞きまくっている私ですが、相談数をこなせばこなすほど感じるのが「素直最強」。

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素直な女子は成果を出し、素直でない女子の婚活は難航するな…としみじみじゅわじゅわ思う。 「素直最強」は、「不撓不屈」「百鬼夜行」「因果応報」「跳梁跋扈」「臥薪嘗胆」と並べて「恋のお守り♡婚活四字熟語」として登録したいぐらいです。

婚活の勝敗を決める「素直最強」とは何か

「素直最強」とは、自分の望み(結婚・恋人を作る)を達成できていない時に、自分の思い込みや決めつけを手放して、人のアドバイスやデータに耳を傾け、「自分の行動が間違っていたのかも」という仮説を受け入れ、行動できることです。

当たり前ですが、これまで自分の思うように行動していて、「結婚」という自分が望む成果が出ていないのなら、それは「自分の前提が間違っている・自分の行動が間違っている・自分の決断が間違っている」のどれかです。

これがわからないアラサー婚活女子は滅っ!!!

一方で、素直でない婚活女子はこういうことをめっちゃ言う。

「ていうか私じゃなくて周りが悪いし。最近の日本人男が頼りないのが悪い」

でも、婚活とかそういうこと、私っぽくないし」

そこまでして結婚したくない

だって、忙しいんだもん

「がむしゃらに頑張ってまで結婚する必要ある?みっともないし無理

素直じゃない女子の話を聞けば聞くほど、活火山口に水素水を注いでいるような徒労感がヤバイ。あれ…「結婚したいって」相談の入り口だったのに、なんで出口は「別にそんなしたくない」で終わるの…ホワイ?

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これを言われた感じ。わかるかな。

自意識過剰な女王様の婚活は難航しております

前置きが長くなりましたが、久しぶりに会った知人から、自分の言語理解能力を疑う婚活相談を受けてまいりましたので、皆さんにシェアさせていただきます。

「見下し+自意識過剰+受け身」悪魔合体した内容で、世界線が歪んでいるのかな?と首を傾げまくりました。

女王様:今年30歳。大手法律事務所でのパラリーガル職。年収400万台後半。

  • 結婚したい。子供が欲しい。
  • 30歳になるまでに彼氏を作りたい(残り半年)
  • 次に付き合う人とは結婚したい
  • 彼氏は6年ほどいない
  • 彼氏っぽい人はちょいちょいいる。ハイスペ男のセカンドかサード
  • 好みのタイプは「コミュニケーション能力がある人」
  • 相手に求める年収レンジは最低600万。でも本音は800万超を望んでいる
  • 仕事を辞めたいので、専業主婦が可能な相手がいい
  • 自分と同等以上の学歴で、親が認める相手
  • 職場は独身女性が多く、仲が良い
  • 「女は受け身でいい」「男から来るべき」などの価値観が強固
  • 最近デートしている人:0
  • 直近の予定:合コン数件
  • その他、婚活は特にしていない

嫌な予感がしたそこのあなた、正解です。

 

女王陛下との謁見記録をご査収ください

ぱぷ「婚活相談ってことでズバリ聞くけど、最近デートとかしてるの?」

女王様「全然。でもさすがにヤバイって周りに言ってたら合コンしてくれるって」

ぱぷ「とりあえずよかったね。でも合コンはマッチ度が低いし手間のわりにリターンが悪いから、並行して紹介してもらったら?間に人を挟む合コンより、連絡先をもらって自分で進めた方が効率的じゃない?」

女王様「うーん、紹介でピンと来たこととか、いい感じになったことないんだよね。2~3度会ってフェードアウトが多い。それに本気で紹介したい人はみんな結婚してるって言われるんだよね」

ぱぷ「まぁ、この年になるとそうなってくるよね。フェードアウトはなんで?デートが微妙なんだったら、複数人で飲み会とかにしてみれば?みんな条件的に悪い人を紹介なんてしないでしょ?」

女王様「そうなんだけど、なんかそこまでしなくても…ってなる」

ぱぷ「(受け身キター)ちなみに好みのタイプってどんな人?紹介してもらった人は何が駄目だったの?」

女王「デベロッパーで理系だったんだけど、あんまり話が盛り上がらなかったんだよね。私、一緒にいて楽しい人じゃないと駄目だからさ

ぱぷ「(でたよ!一緒にいて楽しい人!)…一緒にいて楽しいって具体的には?何があるとそう感じるの?」

女王様「なんか、居心地がいい人?コミュ力が高い人じゃないとムリなんだよね。でももう代理店とかテレビ局とかみたいなチャラい業界は無理!それに年収そこそこあるのに30歳超えて結婚してないとか絶対なんか人間として欠陥ある!

ぱぷ「(そのお言葉、ブーメランでは!?)うーん、仕事のタイミングとか前の彼女と別れたとかで、30超えた系男子は私の周りにそこそこいるから、必ずしもそうとは思えないけど…バツイチはどうなの?」

女王様「小梨ならまぁ考えないことはないけど、理由によるよね。35歳以上ならバツなしよりはバツあった方がいいなとは思う。一度も結婚してない36歳とかもうそれだけでなんかヤバそう

ぱぷ「(偏見が凝り固まっていらっしゃる…そして御身は…?)私の周囲を見る限り、激務系男子とか、理系職業だったりすると、本当にまっとうだけど結婚してない人はいるよ。門前払いみたいな足切りをやめ、て自分が苦手と思っていた場所も見てみた方が良くない?業界とか職種による特性はあるけど、あくまで傾向なだけだし。そもそも今まであまり付き合いがないなら、意外とうまくマッチする可能性だってあるんだから、頭ごなしに拒否しても、出会いの幅が狭くなるだけじゃない?」

女王様「そうなんだけど、私、理系と相性が悪いんだよね

ぱぷ「(断固とした断定口調~~~~~)なんでそう思うの?」

女王様「私コミュ力が高い人が好きだし、理系のなんかパっとしない感じ?がだめ。女慣れしてないからエスコートがうまくないのが嫌」

ぱぷ「理系だってそこそこコミュ力が高い人はいると思うんだけど、話を聞いてると理系か文系かっていう話じゃなくて、コミュ力がある=女扱いがうまい遊び人がタイプってことだよね。遊び人ならそこそこ独身もいるだろうけど、やつらはホイホイ浮気するよ。浮気をされるリスクを抱えてでも、そういう人がいいってこと?」

女王様「浮気はいやだし、チャラい人はいや。でも、女扱いがうまくない人はもっと嫌。告白慣れしてなさそうな雰囲気とか話し方とかエスコートできないぶりを見ると萎える

ぱぷ「(告白慣れしてエスコートできる男はだいたいチャラいですが!?!?!?)そういえば昔、自分から絶対に告白しないっていってたけど、今の段階でもそれって有効なの?告白してこない人を切るから、成功確率は下がるよね」

女王様「告白はしたことないから嫌。そもそもそーゆーのって男からじゃない?周りの結婚した子でもうまくいく子全員、夫がプロポーズしてるよ。やっぱり男側が愛してて結婚した方がうまくいくと思う

ぱぷ「それは論理の飛躍があるよね?女側から告白・プロポーズしたからってレベルが下がるとか、大事にされないなんてことはないよ。現に私の周りでは、女性からグイグイいって幸せにデレデレしてるカップルいっぱいいるよ。周囲がマッチョなタイプばっかりだったからそう思い込んでるだけじゃないの?」

女王様「でもそのタイプしか周りにいないし、女から告白ってみっともなくない?

ぱぷ「(ナチュラルな差別と思い込みヤバイ)えーと、うん、好みのシチュは理解した。じゃあ、周りの友達カップル見たいになりたいなら、友人夫の友達とか紹介してもらったりはしないの?仲いい子の夫は、医者とか代理店とか、ハイスペ多いんじゃなかった?」

女王様「友達の夫は遊び人系ウェイか、友達がいない人しかいないから無理~~~~~。あと既婚の友達に、医者や弁護士は変な人が多いからおすすめしないって言われたんだよね。でも専業主婦になりたいし、収入とか学歴とかない人は絶対やだ。最低600万ないと論外

ぱぷ「現代日本の年収分布図わかってる!?年収600万以上の独身男性は5%台だよ!?てか、専業主婦になりたい理由は?」

女王様「仕事やめたい」

ぱぷ「(労働階級からの脱出希望!さすが女王!やんごとない!)仕事を辞めることのメリデメを考えた上の結論?今の世の中、収入源は複数あった方がリスク分散になるよ?そもそも専業主婦って経済成長が右肩上がりになっていた時代の産物だから、現代ではレアジョブだよ。子供が欲しいなら、女王が今勤めてる会社は育休・産休制度が整ってるし、仕事も専門性あるし、わざわざリスクを高くする必然性がないと思う。今の仕事をやめたいなら、転職すればいいじゃない」

女王様「うーん、今の職場を辞めたいっていうか、仕事そのものを辞めたい。それに、辞めさせてくれる人と結婚したい。嫁を専業主婦にできない男って、男としてイマイチだと思う」

ぱぷ「(貴女がイマイチという発想はないのですか?)私は単純に片方に収入源が限られるのはリスクだと思うし、最初から”辞めさせてくれる人”という条件にするのはハードルが高くなりすぎると思うけど。全体的に細かい条件が多すぎるから、もっと優先順位と譲れない条件の整理しないと誰と会ってもイマイチ…っていうの続くだけだよね。もう30になるんだし、本当に子どもが欲しくて結婚相手を見つけたいなら、並行稼動でもして見つけないと間に合わないよ!?」

女王様「うーん、でも私、掛け持ちとか同時並行で出会ってデートとか駄目なんだよね。そこまでしてガツガツするのみっともないからしたくないし、自分が微妙だなって思うような人と結婚するほどじゃないし、そこまでして結婚したくない」

ぱぷ「(で…で~~~~!そこまでして結婚したくない~~~~!)」

女王様「でもピンとくる人いないし、いいなって人もいないんだよね~。」

ぱぷ「(さらにテンプレ倍できた!本当にこんなテンプレ女が実存するのか…趣深い…)えーと、同時並行稼働がダメというなら、1on1で会って付き合えるかどうかを判断する作業を、ひたすら速く繰り返して量をこなす必要があるよね。友達の紹介だけじゃなくて、結婚相談所とか婚活系のパーティとかネットとかの出会いもやってみたら?」

女王様「うーん…。てゆーか私、そーゆー相談所とかに登録するような、自力で結婚できなかったり、出会いない人と合う気しないんだよね。そーゆー人達って自分で誘ったり出会えたり結婚できないからそこにいるわけじゃん?ちょっと無理かな」

 

それは貴台のことでは?

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思い込み×見下し×自意識過剰の悪魔合体

至るところにブーメラン発言が埋め込まれており、聞けば聞くほど「お前は何を言っているんだ?」という気持ちにしかならないこの相談。

「でも…だって」によって、どんどん条件分岐していくので、結局一番なにが必要なの?というところの解体が非常に困難になるのですが、言語能力汁を搾り出して考えた結果、結論としては「客観性がない」という点にたどり着きました。

思い込み部分

  • コミュ力が高い人じゃないと無理
  • 専業主婦にしてくれる人じゃないと無理
  • 理系とは合わない
  • 男からのプロポーズでないと幸せになれない
  • 女からの告白はみっともない
  • 年収・職種がしっかりしてるのに、30歳すぎて結婚していない男は難あり物件である

  • 35歳を過ぎて結婚を1度もしていない男は難あり物件である

→データなどのエビデンスはなく、自分が「そう思ったから」という感覚値に基づいている。他人のアドバイス・意見・データを一切反映させない強固なブロック機能つき。=客観性がない。

見下し部分

  • 結婚相談所にいるような人間は、まっとうに恋愛活動をしてこなかった人間
  • ウェイ系コミュニケーションが取れない人間はつまらない
  • 自分を面白がらせてくれる人間でないとつまらない

→データなどのエビデンスはなく、自分が「そう思ったから」という感覚値に基づいている。他人のアドバイス・意見・データを一切反映させない強固なブロック機能つき。=客観性がない。

発言から見受けられる自意識過剰

  • 自分は妥協などしなくても「素敵な人」と出会うに値する人間だ
  • 必死に努力するようなみっともないことをしてまで結婚したくない
  • 専業主婦ができるだけの収入のある人間と結婚するのは宇宙の理
  • 自分は「選ぶ立場」だと思っている
  • 相談所に登録したり、自分から告白などの「みっともないこと」をするほど落ちぶれていない

→「自分に”ふさわしい人”」「自分には”このレベルでないと”」といった自意識が見て取れるが、歩いていれば告白・プロポーズが降ってくるわけではないため、自意識と現実に乖離がある。=客観性がない。

 とにかくすべてが「自分はそう思った」という1点から生まれており、自分の感覚に合わない情報や意見はすべて「でも違うんだよね」「私、合わない」で総ブロック。

なぜ「選ぶ立場」であるという勘違いは生まれた?

女王は6年彼氏がいらっしゃらず、「誰かと関係を構築して、それを維持する」点においてブランクが6年もあるため、もはや恋愛初心者と言えるのですが、「自分が選ぶ立場である」というピュアで曇りのない自信があります。

なぜ6年彼氏がいないにもかかわらず、自分は「恋愛強者」だという自己認識が生まれるのかといえば、「定期的に合コンや紹介で男性と出会い、デートすることはあり、直近でセックスを伴う男性関係があった」から。セックスを伴うけど彼女ではない関係、つまりはハイスペ男のセカンド・サードです。

ハイスペヤリチンどもたちは、彼女が求める「女慣れしている言動・エスコート」を息を吸うようにこなし、女王様のように扱ってくれます。しかし、ハイスペヤリチンどものお姫様扱いは「たまに会うだけで、関係や未来にコミットしない」軽くて心をともなわない関係だからこそできるもので、彼女以外にも同時並行で複数の女に同じことをしています。

ですが彼女は「彼女ポジションではない」「6年間、彼氏がいない」という不都合な事実には目を向けず、遊び人から受けるおもてなしのみにフォーカスし、「自分は男から言い寄られ、壁ドンをされ、かしずかれるに値する、恋愛市場で強いモテ子である」と自己評価しています。

なぜ出会いはあるのに彼氏ができないのか?

そのため、彼女は男性への要求が法外に高いです。「ハイスペ遊び人どもが与えてくれるおもてなしができない男は電柱以下」という信念、かつ「男から言い寄られて愛されることが女の幸せである」「女からの告白はみっともない」「男からアプローチしたカップルのみ幸せになれる」と思い込んでいるため、恋愛に発展する道が「男性からのアプローチ」一択に絞られてしまっています。

しかし、アラサーシングルで結婚向きな男性はほぼ、激務に殺されている系男子か受け身系男子、周りに女性がいなくて出会いがいなくて女慣れしていない男子です。彼らに「女慣れしたアプローチ」を期待する方が間違っています。

そんなわけで、本気で結婚したいなら「自分から動く」姿勢が必須なのですが、そこは「婚活は合わない」「友達からの紹介も合わない」という思い込みを変えず、出会いを求めずに待つ一択。ここでさらに出会いの回路が閉ざされます

さらに根深いのが「自分は選ぶ立場である」という圧倒的上から目線。なぜだ。なぜそうなる。自信がないよりはあった方がいいですが、他人を見下すという上下関係に基づく自信は、自信ではなく勘違いです。見下しの霊圧が強すぎるので、まっとうな感覚の持ち主からはすぐに「お断り」されるのは目に見えている。 ここでも出会いの回路が閉ざされます。

つまり、彼女がOKを出すのは「女慣れしていて、おもてなしができる男からの、向こうからグイグイ来るアプローチ」一択なのですが、それができる独身男って、周りを見てる限りほとんどチャラい遊び人(ちゃらくないのは20代のうちに既婚)。しかしここでもまた「チャラい男は嫌。メディア系とか無理」とガードしているので、端的に申し上げて女王は論理破綻しておられます

唯一、昔はちゃらくて今は脱チャラした元遊び人に、こういう婚活女子にターゲットされてるけどどう?とインタビューしたところ、「面白い人ってなに?そういう子って自分から場を盛り上げようとしないで受け身だよね。そういう、やってもらって当たり前と思ってる子に優しくなんかしないよ。それに自分がモテるって思ってるけどそうでもない子って男から見てもわかるし、それで残るのはしょうがない、ていうか必然では…」というピーーーーーーーーーーーーーなお返事をいただきました。そう、たまにターゲット像に合う人がいても、こうやってお断りされるのですよね…。

見下し、受け身、自意識過剰、これら1つ1つが婚活に重大な影響を及ぼすマイナスドライバーですが、これがまるっと特盛なので、「どこから手をつければいいの…?」と呆然自失。マジやんごとない。

「客観視のなさ」が、認知の歪み・他責での逃避を育む

しかし、女王陛下にこの問題意識はありません。「自分に彼氏が6年いない理由」を「自分のお眼鏡に叶う男がいないから。ぱっとしない男が悪い。世界が悪い」と100%他責にしています。「自分に何か課題はないのか?」という問題意識は、謁見ではまったく見られませんでした。 

彼女は自分で自分の置かれている状況を正しく認識できていない、ということです。当然、外野からは「その認識、間違ってない?」「思い込みじゃない?」というツッコミやアドバイスが入るわけですが、認知の歪みを正してくれる情報は「でも・だって」三銃士で蜂の巣にします

 

「30歳までに結婚していない男は難あり」

「自力で結婚できなかったり、出会いない人は男として無理」

そ、それは〜〜〜〜〜それは貴台のことでは〜〜〜〜〜〜貴台のことでは〜〜〜〜〜〜

とうねうねダンシングしてしまうほどあからさまなブーメランにも気づかないほど、「自分は違う」という思い込みが強い。そのため、いつまでたっても、自分の現状を正しく認識できず「私は悪くない。男が悪い」という世界観のまま。

 

女王は、空から降ってくる王子様しか許容しない

結局のところ、女王は「自分に問題は一切なく、改善するなどというみっともないことはしない。周りが自分に合わせればいい。周りが自分に合わせるまで、自分は動かない」と言っており、これはつまり空から王子様が降ってくるのをただひたすら待っていることなんですよね。

隕石に当たって死ぬ確率が160万分の1(飛行機で死ぬ確率は20万分の1)ですから、王子が降ってくる確率もなきにしはあらずだと思うけど、それを本当に待つ選択をするのかってことです。

改善する道がわかりきっているのに動かない

見てわかるとおり、女王様の抱える問題はよくある婚活Issueなので、解決策はわりと明確です。ざっと思いつくだけでも、これだけやれば結婚の角度はかなり改善すると思います。

  • 出会いの母数を増やさない → 出会いの母数を増やす
  • うまくいく恋愛パターンは「男からグイグイ」オンリーと決めつける → 決めつけをやめ、自分からアプローチするルートも手札に入れる
  • 理系は無理、30歳で結婚していない男は難あり、といった見下しで出会いをバッサバッサ斬り捨てる → 決めつけをやめ、もっと相手や事情をちゃんと見る
  • チャラい男は嫌と言いながらチャラい男が大好物 → 自分の好みの棚卸しをする

でも、彼女はやらない。自分を客観視しようとしないから自分の問題が見えず、人の話を聞く素直さもないから。ポイントがわかりきっているのに、動かないし改善もしないで、周りへの文句と呪詛ばかり言っている。こうなると、「言っても無駄だ」という圧倒的徒労感と無力さに襲われるので、建設的な話をする気がゼロになります。

私も、女王陛下のお言葉を拝聴しながら、最初は僭越ながら分析&ソリューションを進言させていただいていたのですが、「でも」「だって」「私ムリ」と強固な防衛ラインを展開され次々に迎撃されるので、最後は「そうだね~わかる~」という共感botになり、謁見は終了しました。

結論。素直でないことの圧倒的デメリットがやばい

素直でないことは、事態の改善に圧倒的なデメリットをもたらします。

  • 問題を正しく認識できない。ゆえに、問題解決にたどりつかない
  •  他者からの苦言を聞き入れない。ゆえに、問題解決にたどりつかない
  • 力になろうとする人が疲弊して逃げていく。ゆえに、問題解決にたどりつかない

もちろん、人間だから好き嫌い、向き不向きはあります。しかし、最初から1ミリも検討せずに「それ違う・合ってない・無理」と言っていたら、事態はまったく変わりません。私も別に「私の言うとおりに動いて!」と思ってるわけじゃなく、「こういう見方や切り口はどう?別のものが見えて事態が改善するかも?」という思いでやっていたのですが、何を言っても「それは合わない」「なんか違う」と言われたらもうbotになるしかない。

「欲しいものがあるけど、自分で動かず、変わらず、思い込みが激しい」人はどうすれば問題解決できるのか。私にはとうとうわかりませんでした。いろいろな人のいろいろな相談を受けてきたけれど、こういうタイプがどうしたらいいのかが、本気で今でもわからない。

「話を何も聞かない」「素直じゃない」人は、これほどまでに周りの人間を疲弊させ、手助けしたい心をバッキバキに折るのだと、身をもって感じました。

だからこういう自称「頑固」「プライドが高い」人の周りに最後に残るのは「詐欺の人」だけなんだなって思います。彼女たちから搾り取るという目的と利益でもなければ、あれほど不毛な会話を続けるモチベーションを保てません。なので会話を続けるのが著しく困難なので「実存小町 vs 共感bot 最後の戦い」になって終わる。

そんなわけで、婚活・恋活に悩んでいるお嬢様方におかれましては、「素直最強」「己客観視」を筆圧で刻みつけていただきたいです。「いい男がいない世界が悪い」なんて呪詛はもってのほかだぞ☆人を呪わば穴2つ!悪霊退散!!!

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待ち受けにどうぞ。

 

素直じゃないこと・受け身による悲劇

リア王 (光文社古典新訳文庫)

リア王 (光文社古典新訳文庫)

 

 自分に苦言を呈してくれた末娘をこき下ろし、自分から土地を搾取することだけを考える長女・次女の甘言に乗せられて、身を滅ぼしたリア王。これね、自称「頑固」「プライドが高い」婚活女子は読んだ方がいいよ。変な汁が出るよ。

 

 受け身で何も変わらなくてもイケメンがグイグイ迫ってくるのは、アラサーファンタジー少女漫画SFだけ!!!

グイグイ来られるシチュがやりたくて、相手を試した人間のお話。

つらい現実から目を逸らしたいから、安易な占いに流れるのはわかる。でも、占いをいくらやっても結婚はできません。

 


動きすぎて混乱するDDDDサイクルというものもありました。

 ツイッタランドの生息地