彼女いない歴偽装マンの「元カノとは半年前に仕事が忙しくて別れた」を迎撃せよ
壁ドン顎クイしてくれる、ちょっとどSでスマートなあの人は王子様?♪
ノーノー妖怪男♪ 妖怪男♪ セフレ牧場経営者♪
シルバーウィーク明けなのでOP作成がはかどります。ぱぷりこです。「『彼氏彼女の事情』『フルーツバスケット』がアラサー女子の恋愛観にもたらした闇」という記事で「過去の恋愛トラウマを語る系ヤリチン=トラウマ吟遊詩人」の話をしましたが、トラウマ語りチンプレ(ヤリチンテンプレートの意)と並んで多いのが「彼女いない歴の偽装」。
具体的には「元カノとは半年前に仕事が忙しくて別れたよ」です。
「なんで前カノと別れたの?」と聞く女たち
気になるあの人や付き合うことになった彼が、なぜ前カノと別れたのかは、束縛男やモラハラ男、浮気常習犯などの妖怪男を見極めるためにも超・重・要。
ゆえに女子会という戦略会議では「いい感じの人がいるんだけど……」と誰かが口火を切れば、歴戦の猛者たちが「なぜ前の女と別れたのか、その理由と彼の考え方は聞いているのか?語り口に納得感はあるのか?」と猛禽類のような鋭い目線でチェックします。
FAQに対策を取る男たち
しかし、こちらが戦略を練れば、相手が対策を打ってくるのは世の常。つい先日「俺、彼女いない歴はいつも半年ってことにしている」という彼女いない歴5年に差し掛かるヤリチンに話を聞いて「なんだそれ」と思っていたところ、タイミングよくこんな話題が流れてまいりました。
「なんで前の彼女と別れたの?」と聞かれることはよくあるけど、「浮気がバレて振られました!」なんて言うことはまずなくて、「物理的な距離が離れて、心の距離も離れた」みたいな、それっぽいけど中身はない回答を用意してるよね。
— ヒデヨシ (@cook_hideyoshi) September 20, 2016
残酷な真実より優しい嘘だよ。人に言えない真実はツイッターに。
「いつから彼女いないの?」「半年前からかな」←テンプレ
— ヒデヨシ (@cook_hideyoshi) September 20, 2016
「なんで前の彼女と別れたの?」「お互い仕事が忙しくなって、会えなくなったから」←テンプレ
「どんな人が好きなの?」「うーん、一緒にいて楽しい人がいいな。あ、今すげぇ楽しいけど(笑)」←テンプレ
半年!仕事!忙しい!出たよ!
「彼女とは半年前に仕事が忙しくて別れた」というフレーズが隠語にしか聞こえない地方出身のため、このフレーズを聞いた瞬間に妖怪男アンテナが大警報祭り。そう、だいたいこういうことを言う男は「いい人がいたら付き合うよ」と言いながらセカンド女子を大量量産するヤリチンです。
今回は「彼女いない歴が半年マン」の偽装ぶりを暴露しようと思います☆
「彼女いない歴=半年」偽装の裏事情
彼女いない歴偽装マンの詳細はこちらっ!
- 31歳。Web広告会社勤務
- 彼女いない歴は5年。モデル系スレンダー美女が好き
- 常時5人程度とデートしているが年下がメインターゲット
- 当人は同世代と恋愛したいと言っている
- 合コンや飲み会、紹介の場に頻繁に現れる
- 「いい子がいないんだよね」という言葉を吐きながらセフレを量産する
「いつから彼女いないんだっけ?」
「ん~半年前」
「あれ!?彼女いたんだ!キャッチアップできてない!教えて教えてー!」
「つっても、仮想彼女」
「ん???仮想彼女???ITの進歩に脳が追い付いていないので説明プリーズ」
「いやさー、さすがに彼女いない歴が長くなりすぎて嘘ついてる。合コンとか紹介って絶対、恋愛話が出るから『いつから彼女いないのー?』とか聞かれた時用。正直に5年いないとか言うとマイナスにしか作用しないじゃん?だから、2年くらい前から『彼女とは半年前に別れた』って言うようにしてる。」
「何そのアラサー女子が元カレ数を偽装するみたいな小手先。ちなみに、その彼女との馴れ初めとか聞かれたらどうするの。なんで別れた設定なの???」
「そこは鉄板の『仕事が忙しくてすれ違った』だよね」
「ふぁーーーーーでたーーーー。それ深堀りされないの???」
「んーまぁ仕事が忙しいのは事実だし、俺って仕事好きじゃん?だから『前の彼女は自分が仕事中心なのがイヤなタイプで、それが原因で別れたんだよね。俺にとって仕事は重要だし、男にとって30歳って節目だから、やっぱり恋愛よりも仕事の優先度はあがっちゃうし、それを理解してくれる人がいい』っていって、フィルターかけてる。先にこう言っておけば、デートしてる時も『仕事で』っていってごまかせる範囲めっちゃ広がるからマジで便利」
「自分のマイナス点を巧みに利用して何フィルタリングまでしてるの!?」
「いやさー、いい子がいたら俺も歳だし付き合いたいと思うけど、付き合いたいと思える子、しょーじきいないし。で、デートしたりセックスする子が複数だから対策は必要じゃない?一番便利なのはマジで仕事。クライアントA、クライアントB、セフレC、セフレDみたいなね。『今日はクライアントC(セフレ)との会食が入ってて無理なんだよね』とか、『土曜日はクライアントD(セフレ)とのゴルフコンペ(デート)で難しいんだよね…』とか、汎用性が高い。ちゃんとクライアントとセフレの対応表を作っておけば言い間違えることもないし。まじおススメ」
「おススメされても使う機会ないからね?『いい子がいたら』って具体的にどんな子がいい子だと思うわけ?」
「俺、気が強い子が好きなんだよね。ちゃんと自分があって自立してるタイプ。仕事もちゃんとしてる子がいい。ぶっちゃけ俺、25歳前後の若い子からめっちゃモテるんだけど、年下とかしょーじき無理でしょ。話が合わないもん。ジェネレーションギャップ感じるし、きゃっきゃしててテンションも合わない。若いってだけでかわいいって思えるほどまだ年くってないしさ」
「でも年下が多い出会いの場にいたら、自分の好きなタイプの『しっかりしてる子』とは出会わないのでは…???」
「うーん、まぁそのうち落ち着くでしょー」
「そうですか………(ヤリチンのちゃんとした子が好きっていうパターンやめてほしい)」
猫も杓子も「ちゃんとした女」を求める不思議
「仕事が忙しい」という超コスパのいい言い訳
なぜこんなに「仕事が忙しい」スペルが多用されるかと言えば、会話中で彼も言っているように便利だから。MP消費量1でダメージ限界突破くらいにコスパ最高。
アラサー同士なら「あー、わかるわかる」と簡単に同調してもらえるし、アンダー25歳の若手は「大変なんですね~!」と問答無用で納得してくれる魔法の言葉。それが「仕事が忙しくて」。
アラサーバリキャリならば「忙しいって言うけどさ、この年齢で忙しい連発するのって、仕事のマネジメントができてないってことだよね。連呼するの恥ずかしくないの?それ自分が無能って言ってるってことだけど?」くらいのアルティメット迎撃活動を行えそうですが(それが正解かはこのさい不問)、「仕事が忙しい」を利用するヤリチン勢のターゲット層は往々にして年下なので無問題。
「ありがとう」と言えば水はおいしくなり、「仕事が忙しい」といえば許される。オー美しい社畜国ジャパン。
条件設定+カモターゲット抽出。2つのメリット
仕事を別れの理由にするのは、2つの側面があります。
- 納得されやすく、説明が楽だから
- 関係が発展した女性にたいして、自分都合で動けるから
彼女いない歴偽装マンが「仕事に理解がない人は無理だと言うことでフィルターをかけている」と言っていたように、彼らは「仕事が忙しい」を隠れ蓑にして多数の女性との時間を捻出し、文句を言うことも先回りで封じしています。
これは詐欺師や押し売りがよく使う手法ですが、自分に有利で相手に不利な条件を最初に開示して契約を進めることで、後から契約者が不満感を訴えても『納得して進んだのでは?』と強引に自己責任論に持っていくというメソッドです。
さらに「前の彼女が仕事に理解がなくて、結局別れてしまった。だから次に付き合う時は仕事に理解のある人でないと」という物語を吟遊することによって、「私は前の人みたいにならないもん☆彼を支えてみせる☆」と自ら進んで祭壇の生贄になろうとするターゲット選定までできます。
自分の行動を「仕事」で正当化しつつ、「私は他の女と違う!」とがんばる献身タイプを合理的に抽出しているわけです。
いやー「忙しい」って本当にいい言霊ですね!
激務社畜ガチ勢と偽装ヤリチンの見分け方は?
もちろん、本当に「仕事が忙しく、周囲に女性もおらず、やばいと思って婚活を始めた」男性は存在します。ただし、セフレを多頭飼いしながら「仕事ガー」っていう男は100000%、仕事が原因じゃないのは明白。じゃーどう見分けるかっていうと、残念ながら自分の感性とインタビューで確認していくしかありません。
まずは、本物の「激務社畜ガチ勢」の生態を確認しましょう。
- 忙しいので合コン・飲み会に出る暇がない(だから彼女いない)
- テンプレの口説き文句がすらすらでない(だから彼女いない)
- アラサー激務男性で「別れて半年」なんて築浅物件はまずない(年単位デフォ)
この生態をふまえた上で、「仕事が忙しくてすれ違いが…」というセリフが聞こえてきたら、なぜなぜ質問をかまして深堀りします。妖怪男を近づけない防衛ラインは「不透明なところを残さないこと」に限ります。とくにヤリチン妖怪は白黒つけないグレーな場所を好みますからね。
彼女がいない歴偽装ヤリチンは、付き合い話を深堀りすると「話がまったくクリアでなくあいまい」という特徴があります。
なぜなら「社会人3年目頃までにいた彼女との古い記憶」や「年下の短期の女たちとのデート」の記憶をツギハギしてストーリーを作るためです。記憶のフランケンシュタイン☆
アラサーで半年前まできちんと付き合っていた彼女がいたら「結婚」「両親への紹介」「子供に対する考え方」などの重量級問題には一度はぶちあたるものですが、彼らは、そういった重い問題を避けて彼女いない歴を偽装することになったので、この手の話になるとボロが出ます。
質問に答えない男はどんなにハイスペ王子でも妖怪だ
質問をしていく中で、「質問に答えないアクション」をしてきたら、かなりの高確率で偽装マンだと思われます。
男に限らず、質問に真摯に答えない人間は何をやらせてもダメ OF ダメなので、
- こちらの質問にきちんと答えているか?
- 質問に質問で返していないか?
- 冗談風に笑いを取りにいき、回答内容をうやむやにしていないか?
- 突然ムーディーになって口説きモードに入って話を中断しようとしていないか?
などは徹底チェックすべき。
結論。グレーな話は放置しない。くっきりはっきりさせよ
合コンや婚活で「仕事が忙しくて彼女と半年で別れたという、女慣れした雰囲気の感じのいい人」が出てきて「彼女と別れて半年」「仕事が忙しくて」「仕事への理解がなくてうまくいかなくて」と言い出したら、「出たぞ!物の怪じゃ!」と心でホラ貝を鳴らして迎撃準備に入りましょう。
興味がなければもちろんうわべの会話で終わらせてもらってオッケー☆だけど、浅い理由ととってつけたような背景を聞いて「彼は心を開いてくれている……!」なんて勘違いすると一瞬にして魔窟 GO。
特に婚活アラサー女子におかれましては、「そうなんだ~。やっぱりこの年になると仕事でのすれ違いってクリティカルだよね……私も昔の彼氏とそれでダメになったの」なんて納得して共感かーらーのー自分語りなどしてはいけません。
「こいつチョロいな」と思われてカモられます☆
中途半端に本当の話をして「本当っぽさ」を出すのは、詐欺では常識の手法です。そして、そういう人たちは「グレーな部分を残しておいてくれて、都合の悪い質問をしてこない人」をカモネギバーベキューのターゲットにします。
「私はわがままを言わない☆」「忙しい彼を笑顔で支えるの☆」といい女をめざしたがる女子はバーベキューされがちですが、それはいい女ではなく都合のいい女です。
こういう女子は、「私は忙しい彼をちゃんと支える。前の女のようにならない」というグレートマザー信仰、「ガマンすればいつか報われる」というガマン信仰にどっぷりつかり、つらくても傷つけられても笑顔でガマンしようとするものですが、残念!妖怪男たちは、女性側が勝手にガマンしてくれることを計算済み。なので献身は無意味だしハッピーエンドもきません。
だからこそ、相手の話をきちんと聞く!あいまいなところを残さない!現場からは以上です。
お知らせ:妖怪男17匹の紹介と退魔のお札付の書籍がでたよ
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つらみ恋愛にハマる女性陣は「男は自分を受け入れてくれる女が好き」「重くない女が最後には選ばれる」と信じて突き進むけど、妖怪男は「勝手にガマンしてくれる」もすべて織り込み済みだから、報われないのだよ。
女性側も偽装しまくり☆本当にみんないやになるね☆