「私が逃げても追いかけて」と相手を試し、誠実イケメンの告白を断ったアラサー女子の末路
みなさま悲しいお知らせです。身長180㎝、小顔のモデル体型、アーガイル柄のカーディガンが似合い、髪の毛にふわふわパーマをかけた、うす顔かわいいイケメンメガネ男子というハチクロ真山を彷彿とさせる、少女漫画サブカル界隈の最終兵器彼氏みたいな後輩男子がフラれました。
相手は29歳アラサー年上女子です。
『今日は会社休みます』を地でいくような素敵展開の破滅オチを聞いた私の率直な感想は、「25歳イケメンが付き合ってとか言ってくれるシチュエーションがあるんだったら、私なら壺の1つや2つは買ってもいいから付き合うわ。」でした。
ハチミツとクローバー 4 (クイーンズコミックスDIGITAL)
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
25歳イケメンがフラれた理由
彼のデートの経過を(ムリヤリ)聞き出していた私の所感では、「付き合わない」という結果がまるで見えなかったこの案件。
理由は以下4点。
- 会社の人経由の紹介で出会っている(出会いの安心感)
- 紹介→メールからの、週1~2でのデート(コンスタントなデート)
- 2からの週末デート(休日を一緒に過ごす&私服でのドキっと感)
- ディズニーデート(なんやかんやディズニー行ったら、みたいなのってあるよね)
なんていう、もう順調も順調なゴール決まってますよね!みたいな、確度99.9%の激熱ディールだった訳です。
結論が出るのは時間の問題かなって思ってたある日の午後……。
「フラれました」
「ふぁっ!?!?!?!?!?!?!??!」
「好きじゃないらしいです」
「え、ちゃんと言った?はっきり言ってないから伝わってないとかじゃないの?」
「言いましたよ。俺、ちゃんと告白したんですよ。付き合って欲しいって。そしたら『誰にでもそーゆーこと言ってそうで嫌だ』って言われてフラれました」
「うわぁ……それ……うわぁ……」
「絶句しないでくださいよ」
「いや、でも29歳だから結婚とか考えて、年下だし、とかで守りに入っちゃっただけじゃない?」
「ですかね。紹介者を通して、”本気かわからないってとこが気になってるだけで、好きみたいだから、もう一度押したらいけるよ!”みたいな連絡きましたし」
「あー……試されたんだ。断っても、でも好き!とか言われたかったんだね。」
「ですね。でも、きちんと言葉で素直に気持ちを伝えて、それを疑われたら、どうしようもないじゃないですか。ちゃんと伝えた上で、試されたら、冷めます」
なぜアラサー女子は好きだったのに、相手を試してしまったのか
今回、圧倒的にダメだったのが「自信のなさゆえに相手を試した」こと。
29歳で、次付き合った人とは結婚も考えたい。将来を考えられる人がいい。
4つ年下の子に対して「遊ばれるんじゃ」「からかわれてるのでは」と疑心暗鬼になる気持ちは、私にだって想像できます。世の中には甘い言葉ですり寄ってくるヤリチンもいますしね!
デートを重ねてはみたけど、単純に好きじゃないという理由で告白を断るのは自由ですし、「25歳の相手では結婚を考えられないから、付き合えない」という結論を出すのも仕方のないこと。
しかし、今回の話を聞く限り、相手の29歳女性は「素敵だな」「好きだな」と後輩に対して思っているにもかかわらず、自信のなさから告白を断っている。
その証拠に、仲介者をとおして「本気を見せてくれたらいいよ」といったメッセージを投げている。
出会ったその日に「君しかいない!」とか言われて口説かれてるならいざ知らず、1か月半~2か月きちんと話しているにもかかわらず、相手の誠意を信じられないのは、本人の問題。
それだけの時間をかけてだますだけの価値が、自分にあるかを考えた方がいいレベルです。 見限られてトーゼン。
安心させて。裏切らないって証明して。私が逃げても追いかけてきて。
彼女の行動から見えるのは、「自分が傷つきたくない・失敗したくない・幸せにして欲しい」という自分本位な欲求です。
そして「自信のなさ」という皮を被った自己防衛の一言が、相手をどれだけ傷つけたかもわかってない。
前に書いた記事でもさんざん声高に叫びましたが、「自信のなさ」は自分も相手も傷つけるし、カモられる対象でしかないです。
アラサー少女漫画って必ず「自信のなさゆえに逃げ出した女を追いかけ、愛を伝え、自信を与えてくれる男」のシーンがありますよね。
あのね、「逃げても追いかけてきてほしい」ってどれだけ自己中で悲劇のヒロインぶった気持ち悪い行動かわかってますか?なぜまともな男性を、自分の精神オナニーの道具に使おうとしますかね。使われたほうが怒るのトーゼン。
もう一度言うけど、自信のない女を選ぶいい男はいませんよっ!
イケメン後輩の言葉がすべてを物語っている。
「ちゃんと伝えた上で、試されたら、冷めます」
「失敗したくない」「安心させて」は最低最悪の機会損失
これまでの経験や失敗や年齢が「飛び込むこと」に歯止めをかけることは多々ある。後がない気がしてしまうから、踏み出せない。
年齢が上がれば誰にでも出てくる心理だと思います。
でも、恋愛も、結婚も、仕事も、ひっくるめて全部の人生、その先の未来を保障してくれるものなんて何もない。世間的には高条件だけど冷血モラハラだなんて例ごまんとあるしネ。
自分自身が「素敵だな」と思っているものに対して、安心したい・もう失敗したくない・歳のこともあるし…、という理由でへたくそな保険をかけてしまうのは、最低最悪の機会損失です。
相手がどんな人間かなんて、長期的な関係の中でしか結局のところはわからないじゃないですか。事前にセーフティネットかけまくったところで意味ないです。永遠に枯れないバラの花は造花です。
結論:悲劇のヒロインぶったせいで逃した魚の大きさがヤバイ
25歳・イケメン・お洒落などの要素だけを抽出して、警戒心MAXになったのかもしれませんが、後輩は「今年一番の高値が付きました!」並みの超・優良案件です。
- 男兄弟次男(小姑とかいない★)
- 兄含め周りも結婚が早く、結婚願望が強く、安定志向
- 真面目で浮気などしたことがなく、あまり女に興味がない
- 料理男子で家事全般が得意
- 若いが社会人経験は7年目のためしっかりしてるし、仕事できる
- 専門職で食うに困らない
- 頑固なところはあるが、きちんと話し合いと改善ができる
- 顔がかわいい←
もちろん未来はわかりませんが、問題なく1年ぐらい付き合ったら「結婚」の2文字は限りなく強く見えたはずです。
「私が逃げても追いかけて」
「私を好きだって何度だって言って」
「不安から涙した私を抱きしめて」
なんて自己承認欲求をぶつけて試したりなんてしなかったら、楽しいカップル生活だったのにね!(たぶん)
表面の記号だけを抽出した先入観で判断して、結局相手のことなんて何も見てなかったってことでしょうし、まぁそんな女にいかなかったあたり、やっぱり後輩がイケメンってことでもある。
ちなみにそのアラサー女子、さらに仲介者づてで「やっぱり本気じゃなかったの?」「わたしは好きになってきたかも」「あのときのことを思い出してる」みたいな妖怪波をえんえん送り続けて魔女化したみたいですが、イケメン後輩はすっぱり無視したそうです。クール!
今フリーだし、今から口説いてみようかな。というわけで明日は会社休みます。
自信がない女にまっとうなまともなイケメンが多方面からくるとかまじなーーーーーいーーーよーーーーー!!!っていう身もだえヨガと、自制のために読む漫画です。
年下との恋愛といえばこれ!!!後輩くんの髪の毛はモモみたいにふわふわですよっ!!!スミレちゃんは超絶不器用で恋愛下手だけど「試す」なんてことはしてないし、作中にも出てきますが「望む状況でなくても100%できちんと向き合うことができる誠実な人」だから、いい男のThe oneとして選ばれたんですよ。
関連エントリー
男の数でまちがった自信を得てしまった、愛され風ビッチの話。「自信はある」ように見えるけど、この自信は、他者を搾取できる立場にいることで得ている「自信」もどきの気持ち悪い感情。セルフコンフィデンスじゃない。