生まれながらのタラレバ娘に出会ってしまった。VERY妻になりたいのになれないミサンドリー女
「家柄が良くて、同等以上の学歴があって、収入がある、頭のいい男性が好きなの」
グレース・ケリーか何か目指してます?
理想の恋愛とか結婚ってなに?」そう聞いた僕に彼女は真顔でそういった。ネタとかじゃなく真顔で言うあたりにまごうことなき狂気を感じて、六本木のBarはマヤ暦が予言していた終末のツンドラ地獄となった。
友人との飲みの場で知り合ったその彼女は、思わずウィスキーを煽る僕など眼中になく、バーテンにメルロー赤を、と頼んでいる。
「きちんとした教育を受けていて、ちゃんとエスコートしてくれて、頭の回転が速くて、ちゃんと仕事をしていて、誠実で浮気しなくて、私だけを愛してくれる収入がある普通の人が理想なんだよね」
うん。
戻ってこい。
現実を見ろ。
それは課金しないと出てこないタイプの男だ。
今回の妖怪:オンリーワン妄想の自家中毒女
そんな王妃候補の彼女のスペックは、こちら!
- 29歳、一部上場大手企業の経理
- 地方進学校卒、上位私大文系
- 顔立ちは「好きな人は好きだよね」という童顔系。ただし、目元口元に疲れが見えだすお年頃
- 結婚願望は人並みにあるが、「たいしたことない結婚ならしたくない」と考えている
- 恋愛における「勝ち負け」思想が透けて見えている
- 彼氏いない歴は4年強だが、”彼氏みたいな人”はずっといる
- 「男受け」なんたるかはわかってはいるものの、自意識が邪魔をして実践しきれない
- 男の価値=自分の価値という「愛され」信仰にどっぷり
共通の友人の紹介で知り合い、飲みに行く中で、酒も手伝って恋愛トーク&相談をされたわけですが、彼女の歪んだ自意識・承認欲求・恋愛欲求・ミサンドリーに恐れおののきましたので皆様にシェアさせていただこうと思います。
「愛され」に毒されて、男を呪うよ見下すよ!
どんな人が好きなのか、なぜそう思うのか。彼女に言い寄っている男性陣も一般的なスペックから考えて決して「残念な」男性ではなさそうだし、そもそも会社は有名企業だし社内の出会いもありそうだ。なにが駄目?と質問していくと、上メセと見下しが混じった呪いの言葉が次々と出てきたよ!
- 「ごはんに行ってお金を請求されるとかありえないでしょ?」
- 「デートでの段取りができない人とか、店のチョイスが悪い人ってそれだけで仕事できなそーって思うから、ない!
- 「顔好みでも、うーん、なんかコミュ力っていうか、気遣いとかできないと、この人いままで人生で何してたの?って思う」
- 「自分からいくとか無理!できない。今までの人も皆、向こうから寄ってきたし」
- 「これまで寄ってきた人、みんな一途だったよ?」
- 「てか、なんで皆あの程度の相手で結婚しちゃうのかわからない。自分の一生、男でぜんぜん変わるのにすごいよね」
- 「そもそも”いいな”って思う人って全然いなくない?」
- 「女子アナみたいな女が好きな男って馬鹿ばっかじゃない?今さらそんなことまでしてモテてもしょうがないし、その程度の男とか気持ち悪いんだけど」
- 「頭悪い男はすぐ分かるよ。話つまんないし仕事できないの丸わかりだし、1回会っただけで終わるなー」
- 「結婚相談所まで行くのは終わってない?そこまでしたくないし」
- 「自然な出会いがいいんだよね。婚活パーティーとかにくる男ってそもそも売れ残りじゃん」
- 「いい男どこにいるのかな。そんな難しいこと望んでないと思う。わたしの望み、普通じゃない?」
- 「でも結婚したいの!」
次々と出てくる彼女の言葉の散弾銃を浴びせられる僕の顔は完全にこれ。
男を求めて見下す、こじらせミサンドリーの思考回路
上記の言葉から読み取れるように、彼女は周りの男性陣をこき下ろし、幸せに結婚した女友達をもディスりながら、結婚したいという願望を口にしています。 小手先だけのテクと口先で落ちる男子を嫌悪しながらも、実際のところは「高スペック」の彼に選ばれて強引にせまられて結婚して勝ち組になりたい。でも望みが叶わず、呪詛になる。
そんな彼女の思考をトレースしてみました☆
- 小悪魔ゆるふわのに騙される男は頭が悪い
- 今さら男のために「愛され」フル装備で頑張れない
- 「本当はいい子」な私の良さをわからない男なんて願い下げ
- 「不自然」な出会いで頑張ってまで結婚するなんてださい
- 私のことを「ちゃんと」理解してくれる、私好みのイケメンでエスコート完璧な男子いないかなー!
- ある日レーニエ大公が(以下ファブリーズ)
あ、なんかもう、PTSD発症しそう。
あのですね、貴方がDisってる「小悪魔系女子アナなゆるふわ女」は、少なくとも男と2人で飲んでいる時に、劣等感満載で
- 「あんな子より私の方がイイ女なのに男は馬鹿だから……」
- 「この程度のエスコートもできない男なんて生きてる価値ない」
なんていう、ウエメセトークなんぞかまさないし、貴方の100倍は男の子に気を使っています。「そうだよね。君は悪くないよ。」って言ってもらいたい自分語りは、誰も幸せにしませんよ。
ちなみに、そこまで親しくもない人間に内面吐露しすぎな人は男も女も地雷です。ここテストに出ますよー。
あーもうマジで「愛憎は表裏一体」を地でいきすぎて、昇天しそうになりましたよね。逝かせるのはベッドの上だけにして欲しいです。
つまらない男じゃなくて、“うらやまれる彼”と結婚したい
さて、彼女の独白に戻りましょう。「つまらない頭が悪い男」ではない、彼女にふさわしい男とはなんでしょうか?
- きちんと教育を受けてきた、一流大企業に勤めている
- エスコートしてくれて、話題が豊富な”コミュニケーション力”が高い人
- 頭が良くて仕事ができる、「かなわない」と思えるような男性が好き
- 自分が認めた「すごい人」にはすべて合わせるし、尽くす
- その人と一緒にいることで、「その人に認められた自分」というタイトルを得ることができる
- 「すごい」人と結婚することで、うらやまれる「私」になりたいという願望
- 自分は受け身で行動できないから、ガンガン押してきてくれる人が好き
- だから自分を引っ張ってくれるタイプの男性が好き
要するに自分をよく見せるための結婚、ひいては「結婚相手」で価値を吊り上げたいっていうクソみたいな話ですね!
追いかけられたい、結婚したい、でもそれは自分の「自尊心」を満たせる相手であってほしい。
シンデレラストーリーを駆け上り、高みに連れて行ってくれる人間を欲している。
これは何度でも言うけど、婚姻届は価値ロンダリングをするためのツールじゃないよ。自分の穴は自分でふさぐしかないんだよ。
ぱぷりこ調べでは「普通の人でいい」とか言う女性は100%、プライドが高く、要求はやたら高い女です。
私なんか…という卑屈精神&私の方が…という自意識
「結婚したい」という欲求がはっきりしていて、焦りもあるならば、なりふり構わず婚活してみたら?結婚相談所とか紹介とかパーティとか複数同時進行でどう?と提案すると「そんなことまでしたくない」と行動には移さないご様子。
女性のいう「そこまで」は「コストを払いたくない」「恥ずかしい」「”不自然”なことはしたくない」の言い換えにすぎないので、世の中の男性陣におかれましては、女性が「そこまで」と言い出した時点で、一ミリも疑問を抱くことなくシームレスに自動変換処理することをおススメします。
要は自信がなくてコンプレックスがあって、私なんか……と自己卑下している(ここで自虐ネタ風にするのが、プライドが高いけど自信がない女性の特徴)。一方で、自分は他人より優れていると思いたいので、「私の方が実はすごいけど、みんな見る目がない」と周りを見下しにかかる。
「私なんか……」と「私の方が……」という正反対の感情が、精神世界でオセロのようにどったんばったんひっくり返っている状態です。
ユー、VERY妻 目指しちゃいなよ☆
と、当時VERY妻のことを知っていたら、彼女に言ったでしょう。マーケティングセグメントがどんぴしゃ。彼女はもはや、ナチュラルボーンなVERY読者といってもいいでしょう。
- すごいと思われたいセレブ願望
- 過剰なサービス要求と透ける選民意識
- コンプレックスゆえの自信のなさ
- 自分は人より優れていると思いたい、自意識過剰
- 自分の欲求よりも周囲の目を気にした目標設定
- 哲学して自分の弱さを認めるのが怖い=思考の拒否
- 思考に時間をかけたくないので、手っ取り早く自己実現したい
達成されていない理想+コンプレックス起因の他者への攻撃(女性の場合は他者ではなく自分への攻撃に向かいがち)+自分で思考せずに解決を外部委託しようとする哲学のなさ。
新興宗教のターゲットはだいたいこの公式で表せるので、多くの宗教団体はこの層をターゲットにしてマーケティング戦略を展開しています。スピにはまる女性もこのカテゴリ。嘘だと思うならこの本を読んでみるといいですよ。
マニュアルを信じるということはどう理屈をつけようと、結局は思考の外部委託なわけで、思考を放棄したぶんのツケは必ず人生で回ってくるんだけど、彼女のような自分に激甘、原因外部理論主義者が哲学するのは抜本的に精神構造を変えなければならないので、このまま崩れ落ちるのを待つばかりです。
自分の中を覗くって激痛だから、全部他責にしてる人にはちょっと無理かな。
そして女王のお言葉が紡がれる……
次から次へと繰り出される斜め上の言葉の数々に、頭がくらくらしている僕にお構いなしに彼女は語る語る。
「ぱぷは話も合うし、ちゃんと働いていて専門性のある仕事もしているし、ちゃんと育っているし、すごく惹かれてる。自分の理想にすごく近いから、出会えてうれしい。ただ、いい距離感でいてくれるけど、私のことすごく好きって感じもしないし、あんまりドキドキしないんだよね。だから付き合うとかは考えられないかな」
Yes Your Majesty !!!
新世界の神が降臨したかな?というくらいの予想外のお言葉に僕の心が一撃死しました。くそ高い理想の上に「自分がドキドキする」という付加価値も必要らしいです。女王の要求度はロイヤルすぎて庶民にはつらいです。
認知を歪めて、異空間を作り出す自己愛メンヘラ男に遭遇したことはありますが、女バージョンはこれまた破壊力が強くてもう、あり金全部投げつけてダッシュするしかない。
結論:ウエメセ+コンプ+ミサンドリーなら、結婚ないわ
自己愛メンヘラ男子の記事でも書きましたが、自分自身を「特別な存在」だと思いたがり、その欲求を自分自身ではない「誰か」や「誰かに付随する何か」で埋めたがる人間はそりゃモテないでしょう。
彼らのようなタイプの何がたちが悪いって、他人を自分の認知の歪みの世界に巻き込み、勝手に歪んだ世界の登場人物にする点が超絶厄介です。
自分の穴は、自分で埋めろ。
他人は自分のための道具じゃない。
今回は以上です。
キラキラ女子の最終目標であるVERY妻。現代のカルマの書かな?というくらい「周りとの比較」で自分のランキングを決めようとする恐ろしい女の業が見てとれます。男を「スペック」で測れない人間は結局その対象に「スペック」でしか見られないという因果応報をどう思うんでしょうね。
タラとレバは、人生を捧げて酔生夢死するための悪魔の供物だよ。彼女らとVERY妻ワナビーに共通することは「自分を内省できない」ということ。失敗ならいくらでもしていい。失敗から学ばないことこそが、人生を生きづらくする。
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この手のものって結局、滅私奉公して「男性に気持ちよくなってもらう」ことがゴールなんですけど、「相手にとって都合のいい自分」を作ってそれをやり続けるって修行なのでどっかで見切りつけないとスピリチュアル地獄に落ちていきますよ。
小悪魔から菩薩へ華麗に転身中。