妖怪男ウォッチ

恋愛文化人類学が趣味の外資アラサーOLによる、ラブ魔窟サバイバル記録。

「私はマリア」。男心を搾取する自己中モテ女子が「癒しの聖母」になりたがる怪現象

5月〜は歌う〜アーベマーリアー♪

カトリックでは、5月は聖母マリアの月。百合の花を掲げ、花粉まみれになりながらマリア様を称えた学生生活が思い起こされます。

さて「ハイスペモラハラ男×キラキラ婚活女子」カップルのほっこり記事を書いた時に登場した自己愛モテ女子たちですが、彼女たちの理想の自己像が「すべてを受けとめ許す癒しの聖母」であることに、ミッション系女子校出身としてハレルヤ発作がとまりません。

 

「彼のいいところもダメなところも、私なら受け止められる♡」

「彼が疲れたら癒してあげる存在になりたい♡」

「本当の愛って、彼のすべてを受け入れること♡」

 

聖母マリアルルドの泉に謝ろう!な!

自分の気持ち>>>>>>>>(超えられない壁)>>>>>>>他人の気持ち、自分を甘やかさない人は人非人、自分 is ナンバーワン、自分を持ち上げない女子勢は「自分に嫉妬してる」、男性からチヤホヤ賞賛されていないと気が済まないという、性格と言動すべてが「癒し」から全力撤退しているにもかかわらず、彼女たちが目指す姿は「男性を癒してすべてを包み込む女性像」

この圧倒的な時空の歪みは何なのか?今回は、他人搾取がデフォ♡の自己愛モテ女子が「癒しの聖母」になろうとする「マリア擬態現象」について考察します。

 

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ラファエロのマドンナは最高だよね。

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