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妖怪男ウォッチ

恋愛文化人類学が趣味の外資アラサーOLによる、ラブ魔窟サバイバル記録。

『婚活時代』を読んで、アラサー婚活女子のあまりの成長してなさに絶望した

こんな…こんなことが2015年に起こっていいのか…

それが世界の選択か…!

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読書中、なんどこのポーズになったのかわかりゃしません。近頃「お焚き上げ恋愛&人生相談」を始めたので、勉強・復習がてら恋愛関連の書籍を読みあさってるんですが、山田昌弘・白河桃子『「婚活」時代』を読んだら、あまりのつらさに中二病がぶり返しました。

あーつらいーつらいーやだなにこれ絶望ー。あまりにもつらいこの現世からラ・ヨダソウ・スティアーナしたい。

 

何が絶望って、これが書かれたのが2008年ってことですよ。

「あれ?私が今まで書きなぐってきたり書きなぐられてきたことが書いてある?ワープしたっけ?」と錯覚するような、心をえぐる引用の数々を見ていただきたい。 タラレバよりよっぽどエグられるよ!精神界の牙突だよ!

ふつうのお嫁さんになりたいタイプの人ほど結婚できない。

従来型の結婚というのは、男性に経済的に依存したい、男性がメインで稼いでほしいということです。総合職ではなく、一般職や派遣で上場企業などにつとめる女性によく見られるタイプで、実際、その多くが、結婚相手に今の自分の二倍の年収を望んでいます。

男性の魅力は、経済力とコミュニケーション能力です。男性の魅力として経済力が重視されるのは、今でも、結婚したら収入の大部分は男性に頼ろうという従来型の意識をもつ女性がメジャーだということでしょう。男性自身にもその意識は高く、男女ともに約7割がそう考えています。当然だと思うかもしれませんが、欧米では1、2割にすぎませんから、日本特有な状況だといえるかもしれません。 

結婚したいのにできないでいる女性たちに共通するのは、受け身だということです。

依存型の女性で残っている人たちをさらによく見てみると、多くがパラサイトでした。

ひとことで言えば、社会経済的状況が変化しているにもかかわらず、意識そのものは昔とそんなに変っていないということでしょう。

男女とも、自分で得に積極的に何かをしなくても、自動的にことが運んで、思いどおりの生活が送れるはずだと、いまだに思っている節があります。たしかに、親の世代、昭和の時代はそうでした。でも、今は違います。

「当方年収500万円、いっしょに稼いでくれる女性希望」と、最近は、奥さんに仕事を続けてほしいと思っている未婚男性のほうが多数派なのです。けれども、「でも家に帰ってご飯ができていないとさびしいですよね」という情緒的なところは、昔と何も変わっていません。

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7年も前に書かれているのに、このなんも変わってない感。すごくない?絶望のひとつもするでしょ。私はしたよ。300回くらい。

そうはいっても7年なので、そりゃ変化もありますよ

もちろん変わったところもあります。なにが一番変わったって、「普通に生きているだけでは結婚はできない」という意識が一般化し、もはや常識として浸透していること。

ちょっと前まで、結婚は普通に生きていたらしかるべきタイミングで普通にできるものという社会インフラの一部、生涯の中の必須イベントの1つでした。

ところがどっこい!2010年の国勢調査の結果、生涯未婚率は男性20.1%、女性10.6%とどちらも大台を突破。この「人生で一度も結婚しない」パーセンテージの統計上の上昇と、「結婚できないかもしれない」という危機意識の上昇はデータとの一致を見せています。

2015年現在、「婚活」という言葉はもはや一般用語になり、「結婚のための活動をすること」自体が一般化しました。そのため、婚活サービス、婚活メイクやら婚活リップやら派生グッズ、婚活パーティー、プレ婚活としての恋活やら、政府援助の町コンやら、いろいろ登場してきているし、皆それを積極的に取り入れて「婚活」にいそしむようになりました。結婚情報サービスや、各種イベントへの参加のハードルは昔に比べてずいぶん下がり、日常会話の話題としても出てくるようになったと思います。

ポスト婚活時代。だが、意識はどうだ?

でも、結婚に求めるもの、結婚相手に求めるものは、7年前からほんーーーの少ししか変化してないように見えます。私が観測する範囲&社会調査・ファッション雑誌調査もろもろを見てると、まだまだ男女ともに受け身、「おもてなしされたい」「男性に稼いでほしい」が多くて、この傾向がアラサー以下の20代女性にもきっちり受け継がれてしまっている。

婚活戦線を見てると、世の中は環境→社会制度→人間の意識の順に変わるんだな、ということがよくわかります。 これだけコンテンツが世にあふれ、これだけうまくいかない事例が共有されてるにもかかわらず、結婚の意識だけまだ昭和。

つーかもう平成生まれもアラサー世代に突入するからー。平成だって若くない。

これ、2015年秋の記事ですからね?動機は平成っぽいけれど、この平成っぽさが昭和の結婚観とシンクロするの、地獄温故知新感ある。

婚活女子のみなさん!統計データで現実認知、しよっ♡

これまで「結婚」にまつわるデータはすぐに手に入らなかったから「何となく生きてればそれなりの人と結婚できる」というゆるふわ幻想を持てました。

でもね、統計は「はっきり言っておく、そんな時代は終わった」とイエスばりに告げている。しかも7年前に。

精神が「昭和」のまま婚活をしても無意味です!

いいですか、貴女たちの持ってる情報は昭和の年代モノです。いくら最先端のスマホ駆使しても、「精神」というOSがWindows98だったら意味ないんですよ。下手すりゃDOSの人とかいますからね。無理無理使えない使えない。

ファッションは平成!心は昭和!みたいなアラサー女子、いますぐその生態をSTOP。そういう人に必要なのは、「夢見てるんじゃない!妥協しろ!死んでない男ならOK!」という『東京タラレバ娘』みたいな説教コンテンツでもなく、「アラサーなのに結婚できないお前に問題があるんだよ負け組おばさんwwwww」みたいな男性のクソ煽りでもなく、統計データを知って正確に現状把握して、昭和でストップしてるレガシー精神を平成にアップグレードすることです。

結論:婚活女子よ、定量せよ

大事なことなのでもういちど言いますが、世の煽りに踊らされて、根拠のない「妥協」をする前に、落ち着いて統計データを読みましょう。

「統計データ」はインターネットに落ちていますし、婚活サービスのコンサルタントなら、膨大なデータを持っています。プロをうまく使いましょう。

「結婚はウンコしない!」と昭和マインドでゆるふわ幻想を抱くには遅すぎるし、「結婚はウンコ!」と絶望するには早すぎる。

実際のところ結婚は「ウンコもたまにする2人の人間の共同体」です。たまに死ぬほどくさいけど、二人で処理すれば怖くない。

「現実を見る」とは、自分の中で現実と夢のすり合わせをしていくことです。「ゆるふわ妄想を捨てろ」「とにかく妥協しろ」という意味じゃない。正しい現状把握ができないままで走っても無・意・味・だ・ぞ☆

焦って方向転換したところで、「実証データなしの仮説A」から「実証データなしの仮説B」に移行しろって言ってるのと同じで成果ゼロ。必要なのは「実証データに基づいた仮説A+」にすることです。アラサー婚活女子よ、夢を抱きつつ、定量せよ。

現場からは以上です。

本書を読むべき人

  • ハイスペと結婚して専業主婦になりたい♡人

  • 「未婚男性の平均年収」「年収600万円台の未婚男性の割合」を即答できない人
  • 自分の年収より2倍の年収を男性に望んでいる人
  • 「普通の結婚がしたい」と思ってる人